僕が小学生から中学生にあがる頃。"流行り"や"カッコよさ"を牽引せんとばかりに日々努力を重ねる友人がスケボーに乗り出した。しかしながら彼が望んでいたのは周囲から「最近乗り出した」とみられるのではなく「前々から乗っていたけど、お前らの前で乗るのはここ最近」のようだった。言動が「知っている」風だったし。まあ彼がスケボー乗り始めってことはあくまでも僕の予想で、実際彼はスケボーを、彼の言葉通りずっと前から先取りしていたのかもしれない。が、ズブのド素人たる僕とそこそこのキャリアをかかえる(ハズの)彼の実力はなかなかに伯仲していた。
とまあ「ええかっこしい」のS君と切っては切れない存在たるカッコいいツール・スケボーの乗り方とは。
ボードへの足の乗せ方には、左足を板の前に置き右足で地面をキックする「レギュラースタンス」、その逆の「グーフィースタンス」がある。右利き、左利きの違いみたいなもんで、やりやすい乗り方でいい。僕は生粋の右利きでレギュラースタンスだったが、だからだろうか、グーフィースタンスで乗れる人が羨ましかった。その憧れは、後年初めてのギターを「あえて」左利き用のものを選ぶという形で表れるのだが。関係無いっすね。
とりあえずスケボーの乗り方、すっごい初歩的な部分しか触れなかった上に、半分くらいがS君絡み。申し訳ない。ただ、これだけは言えるのは、小石を馬鹿にすんな!ってこと。ほんっとに小粒の石でも、びっくりするくらいスケボーのウィール(タイヤ?部分)がひっかかっちゃってかなり恐い思いをする。スケボー滑るんなら、できれば舗装したてのアスファルトで。